2016/06/11 02:17

よく東京など首都圏の人が田舎暮らしに憧れ、実際に田舎へ移住してみたら、村社会独特の土着習慣になじめず、また首都圏にUターンしてくるという話を聞く。

BaliでもKUTAなど観光エリアは別として、普通の住宅地などに一軒家を借りて住むといろいろな問題もある。田舎へ行けば尚更だ。

首都デンパサールでも、居住地によって生活習慣が非常に異なる。バリ人同士でさえだ。

外国人が住むことが困難なエリアも多い。(合法的にOKでも)

村社会の良い面は、皆で助け合いながら暮らすことだが、言い換えればプライベートが、侵害される場合がある。

大げさに聞こえるかもしれないが、経験的にそうだ。

例え彼等にとっては親切心からであっても。

かといって村社会では、地元や近所を無視した生活をすれば、いろいろな問題が確実に起きる。

Baliでの生活は、地元に深くかかわりすぎるのも、その逆も良くない、バランスが非常に大事だ。

これは外国人のみならず、バリ人以外でBaliに住んでいるもの皆に当てはまる。しかしそういうバランスは、経験をつまないと容易には得ることは出来ないと思う。

彼等の宗教、文化習慣を把握する必要があるからだ。

バリ人は非常にコンサバティブな民族。日本の田舎(村社会)に似ている。昔、沖縄本島の国頭村、八重山諸島の小浜島に住んだことがあるが、良く似ている。

今のインドネシアの原型を作ったマジャパヒト王朝(ヒンドゥー教)の末裔、イスラムの台頭によってジャワ島からBaliへ、やむなく移住して来たマジャパヒトエリートの末裔が今のバリ人(大半)であることが、彼らをコンサバティブにさせる原因だ。(バリ人はジャワ人ともいえる)

KUTAエリアなどの特殊な場所は別として、Baliで静かな生活を送ることを目的に移住して来る人は、家を借りたり、購入する前にそのことを頭に入れておかないと、後々いやな思いをすることになる。

そういう意味で、日本人と状況が似ている外国人や華人、Bali以外の島から移り住んできた人たちがたくさん住んでいるエリア(住宅地)は、日本人にとって比較的住みやすい。

特にジャカルタ、スラバヤなど首都圏からBaliに移住して来た華人(中国系インドネシア人)の多く住むエリア(住宅地)は住みやすいと思う。