2016/07/02 13:33
BALIのUBUDでの展覧会「ねんのんねんぷる」は大成功だった。ピーク時は足の踏み場もないほどの人で主催者もびっくりしていた。
その後日本に3週間程帰国しBaliに帰って来て直ぐにシンガポールへ飛び、昨日Baliに帰って来た。流石に疲れた。シンガポールでは掛軸作品(コンテンポラリー作品)が売れたということもあって、スポンサーの事務所を久し振りに訪ねて来た。
シンガポールも米発クライシスの影響でかなり景気が悪いと聞いた。スポンサーはまだ30代だが中国、東京、シンガポールなど数カ国に会社を経営し東京、ロス、カンボジアなどに不動産を所有し賃貸経営なども行う投資会社だ。流石は華人(シンガポール人)だけあってかなりのやり手な感じだ。ロスでは銀行で投資関係の仕事をしていたようだ。母親の不幸によってシンガポールに帰国したといっていた。えらそうなところも無く、気さくでよくジョークも飛ばす。英語、マンダリン、日本語少々話す。金曜日からまた北京、上海、大連に行くといっていた。いつも海外を飛び回っている感じだ。上海、北京で展覧会を行う話も出て来た。
人間努力した分(己が動いた分)だけは帰ってくるもんだと思う。約3年ぶりの日本帰国は凱旋帰国?(世間で言う)ではなかったが、家族や親戚、友人(わずか)が皆最大限の歓待で迎えてくれた。正直これほどとは思いもよらなかった程だった。ただ久し振りに見た父親が思った以上に老いていたのがショックだった。
俺のような生き方は、親不孝だ。特にジェネレーションギャップのある両親から見れば、容易に理解することは難しい。それでも理解しようとしてくれる両親に感謝している。今の世の中で皆が一番忘れている暖かいものに触れた感じがした。ただ正直日本のオーラは重苦しい感じがした、Baliに対しホームシックになった。
大阪、名古屋、岐阜、東京をまわってからBaliに帰って来て思ったのは、バリの良いこと悪いこと全てひっくるめても俺にはこのスローなリズムと環境が適しているということを確信した。